後悔

その一振りで



赤いしぶきが部屋の中に飛び散った





白い壁についた赤の班点は



模様と呼ぶにはイビツ過ぎる





雑巾でみがいても



みがいても



みがいても



みがいても



シミがきえることはなかった





ああ、どうしてこうなってしまったのか





ボクはわるくない



そうおもいたかった



だが、シミはきえない



まるでボクをせめるように







これからもこのへやで



後悔しながらいきていくのだろうか



このシミとともに











<解説>

ケチャップを振ったら

フタが開いていました